偏差値帯:35.0(Tier A)
就職率:2026年4月開学のためデータなし
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
更新日:2026年4月 | 出典:コー・イノベーション大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net
「飛騨高山大学 Fラン」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、飛騨高山大学の現実をデータで確認していこう。
※「飛騨高山大学」は開学準備時の仮称。正式名称はコー・イノベーション大学(Co-Innovation University / 略称CoIU)。2026年4月に岐阜県飛騨市で開学した新設大学だ。この記事では検索キーワードに合わせて「飛騨高山大学」の名称も併記する。
飛騨高山大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値を確認しよう。コー・イノベーション大学(旧飛騨高山大学)の河合塾偏差値は35.0。学部は共創学部・地域共創学科の1学部1学科のみという、かなり小規模な大学だ。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 共創学部(地域共創学科) | 35.0 |
出典:Kei-Net 河合塾(2026年度入試難易予想)
河合塾の偏差値35.0は、37.4以下を一律35.0と表示する区分に該当する。つまりBF(ボーダーフリー)に近い水準だ。ベネッセの偏差値では47と表示されるが、これは模試の母集団が異なるためで、河合塾基準では入試難易度が極めて低い帯に位置する。
ただし、この大学は2026年4月に開学したばかりの新設校。偏差値は受験生の動向次第で今後変動する可能性がある。初年度の数字だけで大学の全てを判断するのは早い。
入試の実態も確認しておこう。
2026年度入試結果
| 年度 | 入学定員 | 入学者数 | 充足率 |
|---|---|---|---|
| 2026年度(初年度) | 120名 | 51名 | 42.5% |
出典:コー・イノベーション大学公式プレスリリース
入学定員120名に対して入学者は51名。充足率42.5%で、定員の半数にも届かない状態でのスタートだ。大学側は、文科省の設置認可が2025年8月と遅く、指定校推薦の時期と合わなかった影響を説明している。過去3年分の倍率推移は、開学初年度のため存在しない。
「Fランか?」と聞かれたら、偏差値35.0・定員割れという数字だけ見れば、その定義に当てはまる部分はある。ただ、この大学には従来型の大学とは異なる特徴もある。それは後で触れる。
飛騨高山大学の就職実績
就職データに入ろう。ただし、この大学には致命的な事情がある——2026年4月に開学したばかりで、まだ卒業生が一人もいない。就職率も就職先も、物理的にデータが存在しない状態だ。
就職率
| 学部 | 就職率 |
|---|---|
| 共創学部(地域共創学科) | 開学初年度のためデータなし |
出典:2026年4月開学のため実績データなし
主要就職先
| 主要就職先 |
|---|
| 開学初年度のためデータなし |
出典:2026年4月開学のため実績データなし
正直に言う。就職実績がない大学を「安心だ」とは俺には言えない。4年後に第1期卒業生が出るまで、この大学の就職力は完全に未知数だ。
ただ、カリキュラムは「現場と理論を往還する実践型の学び」を掲げている。飛騨を拠点に全国のプロジェクト現場で学ぶスタイルで、座学中心の従来型大学とは設計が違う。初代学長は元岐阜大学教授の髙木朗義氏、特別顧問には慶應義塾大学教授の宮田裕章氏が就任している。実際に就職でどんな結果が出るかは、第1期生の卒業を待つしかない。
同偏差値帯の大学と比べると?
コー・イノベーション大学だけを見ていても相対的な立ち位置がわからない。同じ偏差値帯にある岐阜県内の私立大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(4年概算) |
|---|---|---|---|
| コー・イノベーション大学(旧飛騨高山大学) | 35.0 | データなし(開学初年度) | 約592万円 |
| 岐阜協立大学 | 35.0 | 99.5% | 約433万円 |
| 中部学院大学 | BF〜37.5 | 99.4% | 約504万円 |
出典:各大学公式 / Kei-Net / スタディサプリ進路(2024〜2026年度実績)
まず目に付くのは学費の差だ。コー・イノベーション大学の4年間の学費は約592万円。岐阜協立大学の約433万円、中部学院大学の約504万円と比べると100万円近く高い。新設大学で授業料が高めに設定されている。
ただし、コー・イノベーション大学には一般選抜合格者全員を対象にした4年間で最大452万円免除の奨学金がある。授業料全額と入学金が免除され、適用されれば実質負担は約140万円まで下がる。これは他大学にはない破格の条件だ。
一方、就職率では岐阜協立大学が99.5%、中部学院大学が99.4%と、同偏差値帯でも99%超えの実績を出している大学がある。コー・イノベーション大学がこの水準に届くかどうかは、今後4年間の教育成果にかかっている。就職実績という最も重要な判断材料が欠けている以上、現時点で優劣を断定することはできない。
「飛騨高山大学 Fラン」と検索される背景
ここまで見てきて、「データがなさすぎて判断できない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「Fラン」とレッテルを貼られることがある。コー・イノベーション大学も、河合塾偏差値35.0と初年度の定員割れが重なって、Fランのレッテルを貼られやすい構造にある。
さらに、「飛騨高山大学」という地名を冠した仮称から「コー・イノベーション大学」というカタカナ主体の名称に変わったこと自体が、一部で混乱や不信感を生んでいる。「聞いたことがない大学」「実態がわからない」という心理が、Fランという検索に繋がりやすい。飛騨地方初の4年制私立大学という土地柄の知名度の低さも影響している。
ただし、この大学の実態は従来のFラン大学とは設計思想そのものが異なる面がある。全国11拠点でのプロジェクト型学習、一般選抜合格者全員への452万円奨学金、慶應教授を特別顧問に迎えた運営体制——これらは既存の地方私大にはない仕組みだ。それが実際に「良い結果」に繋がるかどうかは、まだ誰にもわからない。新設大学というのは、良くも悪くも全てがこれからだ。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
コー・イノベーション大学(旧飛騨高山大学)は2026年4月に開学したばかり。偏差値35.0、初年度入学者は51名。就職実績はまだない。この時点で「安心だ」とは俺にも言えないし、「ダメだ」とも言い切れない。全てはこれからの4年間にかかっている。
でも、全然どん底なんかじゃない。俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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