偏差値帯:35.0〜67.5(Tier B ※医薬間格差補正)
就職率:薬学科89.6%(就職希望者ベース・パスナビ)
藤原の一言:「悩んでる時間がもったいない。データを見よう」
更新日:2026年4月 | 出典:東北医科薬科大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net
「東北医科薬科大学 やばい」と検索してるってことは、自分の状況を冷静に見れてる証拠。俺も似たような偏差値帯の大学出身だから、この空気感はよくわかる。
でも、悩んでる時間がもったいない。今更変えられないことより、ここからどうするか。まずは東北医科薬科大学の現実をデータで確認していこう。
東北医科薬科大学はFラン?偏差値と入試データで検証
まずは偏差値を確認しよう。東北医科薬科大学は医学部と薬学部を持つ私立大学で、河合塾の偏差値は学部によって35.0〜67.5と極端に開いている。
学部別偏差値
| 学部・学科 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 医学部医学科 | 65.0〜67.5 |
| 薬学部薬学科(6年制) | 35.0 |
| 薬学部生命薬科学科(4年制) | 35.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
医学部は偏差値65.0〜67.5。私立医大の中でも標準的な水準で、入試難易度は非常に高い。一方、薬学部は35.0でBF(ボーダーフリー)に近い。この30ポイント以上の偏差値格差が、この大学の最大の特徴であり、「やばい」と検索される原因でもある。
ただ、薬学部の偏差値35.0は入試段階の話。大学で6年間勉強して薬剤師国家試験に合格できるかどうかは別問題だ。入口の偏差値だけで大学の価値は測れない。これは後の就職データで確認していこう。
入試の実態も見ておこう。
倍率推移
| 年度 | 薬学部全体 | 医学部 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 1.3倍 | 5.2倍 |
| 2024年度 | 1.1倍 | 6.1倍 |
| 2025年度 | 1.1倍 | 5.6倍 |
出典:東北医科薬科大学公式 入学試験の状況 / パスナビ
薬学部は1倍台前半で、受ければほぼ合格できる水準にある。一方、医学部は5〜6倍台で競争が激しい。同じ大学なのにこれだけ入試環境が違うのも特徴だ。
「Fランか?」と聞かれたら、薬学部の偏差値だけ見ればBFに近いのは事実。だが同じ大学に偏差値65超の医学部がある。一括りにFランとは言えない大学だ。ちなみに医学部は2016年に新設されたもので、東日本大震災後の東北地方の医師不足解消を目的に、国の政策として認可された。その社会的使命は重い。
東北医科薬科大学の就職実績
偏差値だけ見ると不安になるのはわかる。でも大事なのは出口の実績だ。東北医科薬科大学の就職データを確認してみよう。
就職率
| 学部・学科 | 卒業者数 | 就職希望者数 | 就職者数 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 薬学科(6年制) | 264 | 260 | 233 | 89.6% |
| 生命薬科学科(4年制) | 29 | 28 | 21 | 75.0% |
出典:パスナビ(2025年3月卒業者実績)
薬学科の就職率は89.6%。「低くないか?」と思うかもしれないが、ここには薬学部特有の事情がある。薬学科の卒業生は薬剤師国家試験に合格して初めて薬剤師として就職できる。国試に不合格だと就職先が限られるため、他学部より就職率が下がりやすい構造になっている。
生命薬科学科(4年制)の75.0%は、卒業者29名中7名が大学院に進学しているため。少人数の学科では数名の動きで数字が大きく変わる。なお、生命薬科学科は過去に9年連続で進路決定率100%を達成した実績がある。
医学部は2019年に1期生が卒業し、医師国家試験合格率は98.9%(全国平均96.1%)。卒業生の6割以上が東北地方の臨床研修病院で勤務しており、設立目的である「東北の医師不足解消」に直結した成果を上げている。
主要就職先
| 業種 | 主な就職先 |
|---|---|
| 調剤薬局 | アイングループ(22名)/ 日本調剤(14名)/ アクアマリーン調剤薬局(8名)/ アポクリート(7名)/ クオール(5名) |
| ドラッグストア | サンドラッググループ(18名)/ ツルハ(12名)/ ウエルシア薬局 |
| 病院 | 東北大学病院(7名)/ 東北医科薬科大学病院 / 弘前大学医学部附属病院 |
| 製薬企業 | ファイザー / 第一三共 / 仙台小林製薬 |
| 公務員 | 防衛装備庁 / 各県職員(薬剤師枠) |
出典:東北医科薬科大学公式 / パスナビ(2024年度卒業者実績)
アイングループ22名、サンドラッグ18名、日本調剤14名——調剤薬局・ドラッグストア大手への就職実績が際立つ。薬学部としてはこれが王道の進路だ。さらに東北大学病院やファイザーなど、病院薬剤師・製薬企業への道も開けている。
東北医科薬科大学の合同就職説明会には毎年約260〜300の事業所が参加しており、薬系大学としては国内最大級の規模だ。求人倍率は約4倍。薬剤師を求める企業・病院からの需要は高く、国試に受かりさえすれば就職先には困らない環境が整っている。
同偏差値帯の大学と比べると?
東北医科薬科大学の薬学部だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の薬学部を持つ大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値帯 | 就職率 | 学費(6年概算) |
|---|---|---|---|
| 東北医科薬科大学(薬学科) | 35.0 | 89.6% | 約1,135万円 |
| 岩手医科大学(薬学部) | 37.5 | データ非公開 | 約1,165万円 |
| 北海道科学大学(薬学部) | 37.5 | 98.4% | 約1,134万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)
偏差値は3校とも35〜37.5の帯。学費は6年間で1,100〜1,200万円前後と大きな差はない。就職率は北海道科学大学が98.4%と高水準だが、東北医科薬科大学には合同説明会に約300社が参加する就職支援体制と、80年以上にわたる薬剤師養成の実績がある。
学費は薬学科6年間で約1,135万円。私立薬学部としては標準的な水準だ。ちなみに同じ大学の医学部は6年間で約3,400万円と桁が違う。ただし医学部には最大3,000万円の修学資金制度があり、卒業後に東北地方の医療機関で一定期間勤務すれば返済が免除される。
「東北医科薬科大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
最大の原因は、医学部と薬学部の偏差値格差だ。同じ大学名なのに偏差値35と65が共存している。ネットで大学名を検索すると両方の情報が同時に出てくるため、「医学部は超難関なのに薬学部はBF近い」というギャップが目立ちやすい。この二極構造が「やばい」という検索につながっている。
もう一つは、医学部の学費が6年間で約3,400万円という金額のインパクト。ただし私立医大としてはむしろ安い部類で、修学資金制度を使えば実質負担は大幅に軽減される。学費の数字だけが一人歩きしている面がある。
さらに、医学部が2016年新設であることも影響している。37年ぶりの医学部新設として注目を集めた一方で、「歴史が浅い」「実績がない」という声も出やすかった。だが、1期生の医師国家試験合格率98.9%、卒業生の6割以上が東北地方で勤務という実績は、新設医学部として十分すぎる成果だ。
一方で、薬学部は旧・東北薬科大学として1939年の創立から80年以上の歴史がある。卒業生は7,000名を超え、東北地方の調剤薬局・病院薬剤部を支えている中核的な存在だ。「やばい」という検索イメージと、現場での信頼は全く別物。データを見ればわかる通り、東北医科薬科大学の実態はそのイメージとは異なる部分が多い。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値の数字だけ見て不安になる気持ちはわかる。でも就職率や薬剤師国家試験の実績を見ると、「使い方次第」の大学だとわかる。
全然どん底なんかじゃない。俺も同じような大学から社会人になれた。ここからいくらでも変えられる。
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