STARS大学は恥ずかしい?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:40.0〜50.0・医学部除く(Tier C)

就職率:97〜99%(5大学・就職希望者ベース)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:各大学公式(佐賀 / 鳥取 / 秋田 / 琉球 / 島根) / パスナビ / Kei-Net

「STARS大学 恥ずかしい」——微妙なラインだよな。国立大学とはいえ「底辺国立」なんて言われることもあるし、旧帝大や難関国公立と比べると引け目を感じることもあると思う。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

STARS大学の偏差値と入試難易度

STARSとは、佐賀大学(S)・鳥取大学(T)・秋田大学(A)・琉球大学(R)・島根大学(S)の頭文字を取った、5つの地方国立大学の総称だ。まずは各大学の偏差値を確認してみよう。

各大学の偏差値帯

大学名 偏差値(河合塾・医学部除く)
佐賀大学 42.5〜50.0
鳥取大学 40.0〜60.0
秋田大学 40.0〜50.0
琉球大学 37.5〜47.5
島根大学 40.0〜50.0

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

医学部を除くと、概ね40.0〜50.0の偏差値帯に収まる。鳥取大学の上限60.0は共同獣医学科(6年制)で、一般学部は40.0〜45.0の範囲。5大学すべてに医学部がある時点で、国立総合大学としての研究基盤はしっかりしている。

ちなみに共通テスト得点率は55%〜70%台が必要になる。5教科7科目をまんべんなく仕上げる国公立入試の難しさは、科目を絞れる私大の偏差値とは単純比較できない。偏差値の数字だけ見て「低い」と判断するのは早計だ。

各大学の倍率(2025年度・前期日程)

大学名 受験者数 合格者数 倍率
島根大学 1,364 639 約2.1倍
琉球大学 2,306 1,179 約2.0倍
佐賀大学 1,544 811 約1.9倍
鳥取大学 1,410 762 約1.9倍
秋田大学 1,033 572 約1.8倍

出典:塾選ジャーナル / 各大学公式(2025年度前期日程)

倍率は1.8〜2.1倍。国公立の前期日程は受験機会が1回しかない。共通テストで一定ラインを超えなければ出願すらできない仕組みだから、受験にたどり着いた時点でふるいにかけられている。俺の大学とは入試の構造がまるで違う世界だ。

STARS大学の就職実績

偏差値の印象だけで判断するのは早い。大事なのは卒業後にどうなれるかだ。STARS5大学の就職データを確認していこう。

各大学の就職率

大学名 就職率(就職希望者ベース)
秋田大学 99.8%
佐賀大学 99.5%
鳥取大学 98.5%
島根大学 97.4%
琉球大学 94.8%

出典:塾選ジャーナル / 各大学公式キャリアセンター(2023〜2024年度実績)

秋田大学の99.8%を筆頭に、佐賀99.5%、鳥取98.5%と高水準が並ぶ。琉球大学がやや低く見えるが、沖縄という独自の雇用市場を持つ地域特性を考慮する必要がある。全国平均の大学生就職率が約98%であることを踏まえると、5大学中4校が全国平均以上の水準にある。国立大学ならではのキャリア支援の手厚さが、この数字に直結している。

主要就職先

大学名 主な就職先
佐賀大学 佐賀県庁 / 九州電力 / ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング / JR九州 / 日本年金機構
鳥取大学 鳥取県庁 / 中国電力 / ダイキン工業 / 大成建設 / JR西日本
秋田大学 TDK(18名)/ 秋田県庁 / テルモ / ミネベアミツミ / コスモエネルギーHD
琉球大学 沖縄県庁 / 沖縄電力 / 琉球銀行 / 那覇市役所 / 沖縄銀行
島根大学 島根県庁 / 山陰合同銀行 / 出雲村田製作所 / 国土交通省 / 朝日新聞出版

出典:パスナビ / 各大学公式(2024年3月卒業者実績)

どの大学にも共通しているのが、各県庁への太いパイプだ。地方国立大学の最大の強みは地元での圧倒的なブランド力。県庁・市役所・地元のインフラ企業や金融機関に毎年これだけの人材を送り込める大学は、各地域でSTARSをおいて他にない。

さらに注目してほしいのが全国区の企業への実績。秋田大学からTDKに18名、鳥取大学からダイキン工業や大成建設、佐賀大学からソニーグループ——全国規模の大手メーカーにもしっかり送り込んでいる。「地方国立だから地元でしか就職できない」というのは完全な誤解だ。

同偏差値帯の大学と比べると?

STARSだけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の地方国立大学と並べてみよう。

大学名 偏差値帯(医学部除く) 就職率 学費(4年概算)
STARS(5大学平均) 40.0〜50.0 97〜99% 約243万円
山形大学 40.0〜47.5 100.0% 約243万円

出典:各大学公式 / パスナビ / Kei-Net(2024年度実績)

偏差値帯・就職率ともにほぼ同水準。国立大学の学費は文科省が定める標準額で統一されており、4年間で約243万円(入学料28万2,000円+授業料53万5,800円×4年)。同偏差値帯の私大が4年間で450万円前後かかることを考えると、コスパは圧倒的に高い

この学費で就職率97〜99%、公務員にも大手メーカーにも実績がある。「恥ずかしい」と検索されるような大学群の実態としては、かなり恵まれた環境にいることがわかるはずだ。

「STARS大学 恥ずかしい」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いんじゃないか。じゃあなぜ「恥ずかしい」と検索されるのか。背景には偏差値の数字が一人歩きしている構造がある。

最大の原因は、ネット上の大学序列文化だ。旧帝大→金岡千広→5S→STARSという序列がネット掲示板やSNSで拡散され、「国立大学の中で最も入りやすいグループ」として名前が出る。その結果、「底辺国立」というレッテルを貼られやすい構造ができている。

Yahoo!知恵袋では「STARSに通っているが恥ずかしいのか」という相談が複数上がっている。入学後に学歴フィルターの存在を知り、「大手企業の選考で不利になるのでは」と不安になる学生が一定数いるということだ。確かに、一部の超大手企業の書類選考では学歴によるスクリーニングが行われることはある。ただし、それは旧帝大・早慶以外はほぼ全員が対象になる話で、STARSに限った問題ではない。

さらに、地方に立地していること自体がネガティブに受け取られやすい面もある。東京や大阪の都市部にキャンパスを構える私大と比較され、「地方にいるだけで損」という空気が生まれやすい。しかし実態はまるで逆で、地方国立大学は教員一人あたりの学生数が少なく、研究環境も私大より恵まれているケースが多い。学費も私大の半額以下だ。

データを見ればわかる通り、STARS大学の実態は「底辺国立」という検索イメージとは大きくかけ離れている。ネット上の序列は、受験産業が生み出したマーケティング用語に過ぎない。世の中の大多数は「STARS」という括りを知りもしないし、国立大学に受かったと言えば、素直にすごいと思われる方が圧倒的に多い。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、STARS大学は不安に思うような大学群じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。学費のコスパは私大と比較にならないレベルで優秀だ。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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