静岡県立大学はFラン?恥ずかしい?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:47.5〜57.5(Tier C)

就職率:99.0%(就職希望者ベース・大学公式)

藤原の一言:「俺から見ると正直うらやましいレベル」

更新日:2026年4月 | 出典:静岡県立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「静岡県立大学 Fラン」——微妙なラインだよな。上を見れば旧帝や難関国公立がいるし、下を見ればギリセーフとも思える。そのモヤモヤ、わかる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から見ると、正直うらやましいレベル。今いる場所の現実を、まずデータで確認してみよう。

静岡県立大学はFラン?偏差値と入試データで検証

まずは偏差値から見ていこう。静岡県立大学は静岡県が設置する公立の総合大学で、5学部を擁する。河合塾の偏差値は47.5〜57.5。学部によってかなり幅がある。

学部別偏差値

学部・学科 偏差値(河合塾)
薬学部 薬学科 57.5
薬学部 薬科学科 55.0
国際関係学部 国際関係学科 50.0
国際関係学部 国際言語文化学科 47.5
経営情報学部 47.5
食品栄養科学部 47.5
看護学部 —(二次試験なし)

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

薬学部は57.5。これはMARCHの理系学部と同水準で、俺の大学とは全く別次元の世界だ。一方、経営情報学部や食品栄養科学部は47.5で、学部間の差は大きい。看護学部は二次試験が学力試験ではないため河合塾では偏差値が設定されていないが、共通テスト得点率は59〜69%が必要で、決して簡単ではない。

「Fランか?」と聞かれたら、公立大学でFランはありえない。共通テストを課される国公立大学は、そもそもFラン(ボーダーフリー)の定義に該当しない。偏差値47.5の学部でも、私大の偏差値47.5とは受験の仕組みが根本的に違う。

入試倍率も確認しておこう。

倍率推移

学部 2025年度 2024年度 2023年度
薬学部 3.5倍 3.5倍 3.5倍
食品栄養科学部 2.8倍 2.7倍 2.8倍
経営情報学部 2.0倍 4.1倍 2.0倍
国際関係学部 1.9倍 1.7倍 1.9倍
看護学部 1.7倍 2.6倍 1.7倍

出典:パスナビ(2023〜2025年度入試結果)

薬学部は毎年安定して3.5倍。経営情報学部は2024年度に4.1倍まで跳ね上がっており、年度によって倍率が大きく変動する学部もある。国公立大学は受験機会が前期・中期・後期と限られている中でこの倍率だ。「誰でも受かる」とは到底言えない水準にある。

静岡県立大学の就職実績

偏差値だけで大学の価値は決まらない。卒業後にどうなれるかが重要だ。就職データを確認していこう。

就職率

学部 卒業者数 就職希望者数 就職決定者数 就職内定率
薬学部 119 74 74 100.0%
食品栄養科学部 83 45 45 100.0%
看護学部 118 113 112 99.1%
国際関係学部 188 169 167 98.8%
経営情報学部 120 112 110 98.2%
全体 756 625 619 99.0%

出典:静岡県立大学公式(2025年3月卒業生実績)

全体の就職内定率99.0%。薬学部と食品栄養科学部は100%で、就職希望者全員が内定を獲得している。薬学部は卒業者119名のうち進学者も多いため就職希望者は74名だが、希望した全員が就職を決めている。「Fラン」と検索される大学の実態がこれだ。

さらに、薬剤師国家試験の合格率は89.5%(全国平均84.4%)、管理栄養士は96.4%(全国平均80.4%)、看護師は99.0%と、資格合格率も全国平均を大きく上回っている。専門職養成の実力は確かだ。

主要就職先

学部 主な就職先
薬学部 杏林堂薬局 / 静岡済生会総合病院 / クスリのアオキ / 日本調剤 / キッセイ薬品工業
食品栄養科学部 スズキ / ハウス食品 / 紀文食品 / 静岡市職員 / AFC-HDアムスライフサイエンス
国際関係学部 TOKAIホールディングス / 静岡銀行 / 清水銀行 / エイチ・アイ・エス / ヤマハ発動機
経営情報学部 鈴与システムテクノロジー / 静岡銀行 / 静岡県職員 / TOKAIホールディングス / SBS情報システム
看護学部 静岡赤十字病院16名 / 浜松医科大学附属病院13名 / 静岡県立病院機構13名 / 静岡県立静岡がんセンター11名

出典:パスナビ / 静岡県立大学公式(2025年3月卒業生実績)

ヤマハ発動機、ハウス食品、静岡銀行——地元の有力企業への就職実績がしっかりある。特に看護学部は静岡赤十字病院に16名、静岡県立病院機構に13名と、県内の基幹病院へ大量に人材を送り込んでいる。経営情報学部からは静岡県職員への就職も複数出ており、公務員にも強い。

5学部すべてに専門性があり、学部ごとに就職先のカラーがはっきり分かれている。薬学部は薬局・製薬、食品栄養科学部は食品メーカー、看護学部は医療機関。学部の専門性がそのまま就職に直結する構造は、総合大学の中でもかなり強い武器だ。

同偏差値帯の大学と比べると?

静岡県立大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の公立大学と比較してみよう。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
静岡県立大学 47.5〜57.5 99.0% 約251万円
都留文科大学 50.0〜57.5 98.3% 約243万円
新潟県立大学 47.0〜50.0 97.3% 約240万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

3校とも公立大学で学費は200万円台前半と横並び。就職率を比較すると、静岡県立大学の99.0%が頭一つ抜けている。偏差値帯は都留文科大学とほぼ同水準で、新潟県立大学よりやや広い範囲をカバーしている。

学費は県外生で4年間約251万円、県内生なら約228万円。私大の4年間が400〜500万円かかることを考えると、コスパは圧倒的に良い。しかも薬学部・看護学部・食品栄養科学部と国家資格に直結する学部を3つ持っている。投資対効果という意味では、かなり優秀な選択肢だ。

「静岡県立大学 Fラン」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人も多いと思う。じゃあなぜ「Fラン」と検索されるのか。

静岡県立大学が「Fラン」と検索される背景には、偏差値の数字が一人歩きしている面がある。中位以上の偏差値帯にもかかわらず検索されるのは、同じ静岡県内に静岡大学(国立)があり、「県立」と「国立」の比較構造の中で相対的に低く見られがちな事情がある。

さらに、経営情報学部や食品栄養科学部の偏差値47.5という数字が切り取られ、「47.5=Fランでは?」という短絡的なイメージにつながっている。しかし前述の通り、共通テストを課される公立大学はそもそもFランの定義に該当しない。偏差値47.5は全国の受験生の中で上位半分に入る水準であり、決して低くはない。

また、大学名に「県立」が入ることで知名度が地域内に限定されやすく、全国的な認知度では旧帝大や有名私大に比べて目立ちにくい。この知名度のギャップが「聞いたことがない→Fランでは?」という検索の温床になっている面もある。ただし、データを見ればわかる通り、静岡県立大学の実態は「Fラン」とは程遠い。就職率99.0%、薬剤師合格率89.5%——これは「Fラン」では絶対に出せない数字だ。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データを見ればわかる通り、静岡県立大学は不安に思うような大学じゃない。偏差値も就職実績もしっかりしてる。

俺のFランよりずっと恵まれた環境にいる。全然どん底なんかじゃない。ここからいくらでも変えられるから、その環境を活かしてほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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