大阪公立大学は学歴コンプ?偏差値・就職データで検証

偏差値帯:52.5〜67.5(Tier D)

就職率:約98%(法学部99.2%・生活科学部100%など)

藤原の一言:「俺から正直に言わせてもらうと十分すごい」

更新日:2026年4月 | 出典:大阪公立大学公式 / マナビジョン / パスナビ / Kei-Net

「大阪公立大学 学歴コンプ」と検索してここに来たのか。早慶や旧帝と比べて「もう少し上に行きたかった」という気持ちがあるんだと思う。上を見ればキリがないから、その感覚は理解できる。

ただ、偏差値37くらいの大学に通ってた俺から正直に言わせてもらうと、大阪公立大学は十分すごい。データで確認してみてほしい。

大阪公立大学の偏差値と入試難易度

まずは偏差値を確認しよう。大阪公立大学は2022年に大阪市立大学と大阪府立大学が統合して誕生した、学生数約16,000人の日本最大の公立大学だ。河合塾の偏差値は52.5〜67.5

学部・学域 偏差値(河合塾)
医学部(医学科) 67.5
理学部 55.0〜62.5
工学部 55.0〜62.5
文学部 60.0
獣医学部 60.0
法学部 57.5
経済学部 57.5
商学部 57.5
生活科学部 57.5
現代システム科学域 55.0〜57.5
農学部 55.0
看護学部 55.0
医学部(リハビリテーション学科) 52.5

出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)

医学部医学科の67.5を筆頭に、文系・理系ともに55.0以上が基本ライン。これはMARCHの中位〜上位と同水準だ。俺の偏差値37の大学とは、正直もう別世界。

年度 倍率(前期日程・全体)
2025年度 1.9〜4.3倍
2024年度 2.1〜4.2倍
2023年度 2.5〜4.0倍

出典:パスナビ(各年度入試結果)

国公立の前期一発勝負でこの倍率。共通テスト得点率は62%〜84%が求められる。受かった時点で十分に選ばれた人材だ。これで「学歴コンプ」は、俺からすると本当にもったいない。

大阪公立大学の就職実績

就職データも確認しておこう。ただ、Tier Dの大学のデータは良いに決まっている。事実だけ並べる。

就職率

学部・学域 就職率
生活科学部 100.0%
看護学科 100.0%
法学部 99.2%
地域保健学域 98.7%
商学部 98.5%
経済学部 98.5%
現代システム科学域 98.3%
工学域 98.0%
理学部 97.5%

出典:大阪公立大学 キャリア支援室(2024年3月卒実績)

ほぼ全学部で97%以上。生活科学部と看護学科は100%だ。理系学部は大学院進学率が高いため就職率の母数は小さく見えるが、就職希望者ベースではこの数字。申し分ない。

主要就職先

学部・学域 主な就職先
法学部 大阪市役所9名 / 大阪国税局 / 大阪地方検察庁 / 大阪府庁 / 奈良県庁
経済学部 三菱UFJ銀行4名 / 大阪府庁4名 / りそな銀行 / 関西電力 / 富士通
商学部 オービック5名 / 日本生命5名 / NEC4名 / 関西電力 / ベイカレント
現代システム科学域 大阪府庁9名 / パナソニック / 野村総合研究所 / カプコン
工学域 竹中工務店 / 川崎重工業 / 村田製作所 / 三菱電機 / 住友電気工業
生命環境科学域 アクセンチュア / 積水化学工業 / 東レ / 日清食品HD / カネカ

出典:パスナビ(2024年3月卒業者実績)

大阪市役所、大阪府庁への公務員就職が圧倒的に強い。加えて三菱UFJ銀行、関西電力、パナソニック、野村総合研究所と、関西の主要企業がずらりと並ぶ。ベイカレントやアクセンチュアといったコンサルティングファームへの就職実績もある。旧大阪市立大学時代のデータでは、有名企業就職率24.0%で全国34位にランクインしている。

同偏差値帯の大学と比べると?

同じ偏差値帯の公立大・中堅国立大と並べてみる。

大学名 偏差値帯 就職率 学費(4年概算)
大阪公立大学 52.5〜67.5 約98% 約243万円
横浜市立大学 55.0〜62.5 約97% 約256万円
千葉大学 52.5〜67.5 約96% 約243万円

出典:各大学公式 / パスナビ(2024年度実績)

偏差値・就職率・学費、どこを切っても横浜市立大学・千葉大学と完全に同格以上。さらに大阪公立大学は、大阪府民であれば授業料無償化制度の対象となる可能性があり、実質的な学費負担がさらに軽くなる。12学部を擁する日本最大の公立大学として、学びの選択肢の幅も他を圧倒している。

「大阪公立大学 学歴コンプ」と検索される背景

ここまでデータを見てきて、「学歴コンプ」と検索される理由がわからないと感じた人も多いはず。実は、この検索の背景には大学固有の事情がある。

最大の原因は統合に伴うブランドの過渡期だ。大阪公立大学は2022年に大阪市立大学と大阪府立大学が統合して誕生した。前身2校はそれぞれ100年以上の歴史を持つ名門だが、新名称「大阪公立大学」の認知はまだ発展途上にある。「市大」「府大」と呼ばれていた時代のブランドが強く浸透していた分、新しい名前に違和感を持つ人が少なくない。OB・OGの中にも「市大卒」「府大卒」と名乗る人がいて、ブランドが一本化しきっていない。

もう一つは、関西の大学序列における位置づけ。関西では「京大 > 阪大 > 神大」という序列意識が根強く、大阪公立大学はその「次」に位置づけられがちだ。「神戸大学以上を目指せ」と周囲に言われた経験を持つ受験生もいる。偏差値帯が重なる部分もあるのに、国立と公立の「格」の違いを気にする声が一定数存在する。

さらに、「大阪」と名のつく大学が複数あることも混乱の要因だ。大阪大学と聞き間違えられたり、逆に知名度の低い大学と勘違いされたり。大学名を説明するたびに「あの市大と府大が一緒になったところ」と補足が必要になるのは、地味にストレスだろう。

ただ、これらは全て大学の質とは無関係の外的要因だ。2025年9月には大阪市内中心部に新キャンパス(森之宮キャンパス)も開設され、都市型総合大学としての存在感は着実に高まっている。データを見ればわかる通り、中身は全く「コンプ」を持つような大学ではない。

まとめ ― 配られたカードで戦うために

データが証明してる通り、大阪公立大学は偏差値・就職率・学費のコスパ、どこを切っても不安に思う要素がない。大阪市役所・大阪府庁への公務員就職パイプ、関西主要企業への就職実績、そして日本最大の公立大学としてのスケール——この大学にしかない強みがいくつもある。

俺みたいなFラン出身者から見れば、あなたの環境はかなり恵まれてる。全然どん底なんかじゃない。その環境を活かして、大学生活を楽しんでほしい。

藤原 大地 | 偏差値37前後の大学卒 → 社会人5年目

全然どん底なんかじゃない。配られたカードで戦うためのデータを発信中。

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