偏差値帯:35.0(Tier A)
国家試験合格率:90.7%(新卒・第118回歯科医師国家試験)
藤原の一言:「不安に思う気持ちは痛いほどわかる。でもここから変えられる」
「松本歯科大学 やばい」——検索した気持ち、痛いほどわかる。俺も偏差値37くらいの大学に通ってた。大学名を言うたびに空気が変わるあの感じ、何度も経験した。
でも、今更それを嘆いても仕方ない。ここから配られたカードで戦うしかない。だからまず、松本歯科大学の現実をデータで確認していこう。
松本歯科大学の偏差値と入試難易度
まずは偏差値と入試の実態を見てみよう。松本歯科大学の偏差値は河合塾の数値で35.0。歯学部単科大学なので、学部は歯学部のみだ。
学部別偏差値
| 学部 | 偏差値(河合塾) |
|---|---|
| 歯学部 | 35.0 |
出典:パスナビ(河合塾提供・2026年度入試予想)
共通テスト得点率は41%。偏差値35.0はBF(ボーダーフリー)に近い数字で、私立歯学部の中でも低い位置にある。この数字だけ見ると不安になるのは当然だと思う。
ただ、歯学部の偏差値は医学部や総合大学と比べて全体的に低めに出る傾向がある。定員の少ない専門学部だから、一般的な総合大学の偏差値とそのまま比較するのは意味がない。重要なのは、入口の偏差値より出口の国家試験合格率だ。これは後で詳しく見ていく。
次に入試の倍率を確認しよう。
倍率推移
| 年度 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 182 | 172 | 150 | 1.1倍 |
| 2024年度 | 214 | 202 | 184 | 1.1倍 |
出典:パスナビ / 松本歯科大学公式(全選抜合計)
倍率は全選抜合計で1.1倍。受験すればほぼ合格できる水準にあるのは事実だ。2025年度の一般選抜に限っても1.2倍で、近年の倍率は1倍台前半で推移している。
ただし、倍率が低い=ダメな大学ではない。歯科大学は6年間の教育を経て国家試験に合格させることがゴールだ。入口のハードルより、出口の実績が大学の実力を物語る。松本歯科大学のその実力を、次のデータで確認しよう。
松本歯科大学の就職実績
歯学部の場合、一般的な「就職率」とは少し違う。卒業後は歯科医師国家試験を受け、合格すると1年以上の臨床研修が義務づけられている。つまり、国家試験合格率がそのまま「出口」の実力を示す指標になる。
歯科医師国家試験合格率
| 回 | 年度 | 新卒合格率 |
|---|---|---|
| 第118回 | 2025年 | 90.7% |
| 第117回 | 2024年 | 90.2% |
| 第116回 | 2023年 | 93.1% |
出典:厚生労働省 歯科医師国家試験合格発表 / スタディサプリ進路
新卒合格率5年連続90%超え。過去5年の平均合格率は91.96%で、全国29歯科大学・歯学部の中でもトップクラスの実績だ。第116回では全国平均77.3%に対して93.1%と、15ポイント以上も上回っている。
偏差値35.0の大学でこの合格率。「やばい」と検索されるような大学が、国家試験では全国上位の成績を叩き出している。入口と出口でここまでギャップがある大学は珍しい。
主な進路先
| 進路 | 内容 |
|---|---|
| 臨床研修 | 松本歯科大学病院(定員80名)/ 全国の研修協力施設 |
| 開業医 | 全国各地で個人開業 |
| 勤務医 | 病院・診療所での勤務歯科医師 |
| 研究・教育 | 大学教員 / 研究機関の研究員 |
| 官公庁 | 公務員(歯科医師) |
出典:松本歯科大学公式 / スタディサプリ進路
創立50年余で約4,800名の歯科医師を輩出。卒業生は個人開業医や勤務医として全国で活躍しており、地域の歯科医師会役員や要職に就いている人も多い。松本歯科大学病院では単独型(定員55名)と複合型(定員25名)の2つの臨床研修プログラムを提供しており、卒業後の研修環境もしっかり整備されている。
同偏差値帯の大学と比べると?
松本歯科大学だけを見ていても相対的な位置がわからない。同じ偏差値帯の私立歯科大学と比較してみよう。
| 大学名 | 偏差値 | 国試合格率(新卒) | 学費(6年間) |
|---|---|---|---|
| 松本歯科大学 | 35.0 | 90.7% | 約2,008万円 |
| 鶴見大学歯学部 | 37.5 | 68.8% | 約2,650万円 |
| 奥羽大学歯学部 | 35.0 | 69.6% | 約2,622万円 |
出典:各大学公式 / パスナビ / 厚生労働省(2025年度実績)
この比較表を見てほしい。偏差値はほぼ同水準——だが、国家試験合格率と学費で松本歯科大学が圧倒的に優位だ。合格率90.7%は、鶴見大学の68.8%、奥羽大学の69.6%と20ポイント以上の差がある。
学費も6年間で約2,008万円。私立歯学部の全国平均が約2,644万円であることを考えると、平均より600万円以上安い。2026年度から大幅に値下げされた結果、私立歯学部で3番目に安い学費水準になった。偏差値が低いからといって、大学の価値が低いわけじゃない。国試合格率と学費という実利的な指標で見れば、松本歯科大学は同偏差値帯の中で頭一つ抜けている。
「松本歯科大学 やばい」と検索される背景
ここまでデータを見てきて、「思ったほど悪くない」と感じた人もいると思う。じゃあなぜ「やばい」と検索されるのか。
BF(ボーダーフリー)に近い偏差値帯は、それだけでネガティブに語られやすい。ネット上の大学序列ランキングや匿名掲示板では、偏差値の数字だけで「やばい」とレッテルを貼られることがある。松本歯科大学も、偏差値35.0という数字が一人歩きして、大学の実態とかけ離れたイメージが広まっている構造がある。
さらに、私立歯学部は6年制で学費が高額なイメージがあり、「偏差値が低い歯学部に高い学費を払う価値があるのか」という疑問から「やばい」と検索されやすい。留年率や退学率が話題になりやすい私立歯学部全体の傾向も、松本歯科大学への不安材料になっている。
ただし、データを見ればわかる通り、松本歯科大学の実態はその検索イメージとは大きく異なる。国家試験合格率は新卒90.7%で5年連続90%超え、学費は私立歯学部で3番目の安さ——これは「やばい」では片づけられない実績だ。偏差値という1つの数字だけで、大学の全てが決まるわけじゃない。
まとめ ― 配られたカードで戦うために
偏差値だけ見れば、不安に思う気持ちはわかる。俺も同じだった。
でも、全然どん底なんかじゃない。国家試験合格率90.7%、5年連続90%超え——松本歯科大学は入口の偏差値からは想像できないほど、出口の実績が強い大学だ。
俺も偏差値37の大学から、今こうして普通に社会人として生きてる。ここからいくらでも変えられる。頑張ってほしい。
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